ニュース - 2014.04.15

BSA加盟企業の違法ソフトを大手オークションサイトで販売した男性に有罪判決

BSA | The Software Alliance(本部:米国ワシントンDC、以下BSA)は本日、BSA加盟企業であるマイクロソフト コーポレーション(以下、権利者)の著作権を侵害したとして、長崎地方裁判所が、2014年3月17日付で、長崎市の無職の男性(以下被告人A)に対し、著作権法違反で懲役1年(執行猶予3年)及び罰金30万円の有罪判決を下したと発表しました。

本件は、BSAが開設する情報提供窓口に通報された情報を端緒に、長崎県警察本部生活安全部生活環境課サイバー犯罪対策室と長崎警察署が2014年1月8日、を著作権法違反の疑いで逮捕し、長崎地方検察庁により起訴されていたものです。

判決は、被告人Aは、去年9月から10月にかけて、権利者が著作権を有する「Office Professional Plus 2013(以下「オフィス2013」)」を違法にDVDに複製し、大手インターネットのオークションサイトを通じて正規品を大幅に下回る価格で販売していたとし、被告人Aが、このような犯行を2013年2月から同種犯行を繰り返しており、本件も職業的、常習的犯行の一環であり著作権者に与えた影響も軽視することができないとして、被告人Aに対し、罰金刑にとどまらず、懲役刑を科す判決を下しました。

ソフトウェアの不正コピーは、新たな良質のソフトウェア開発を妨げるだけでなく、ソフトウェア産業全体の成長を鈍化させる要因であり、引いては経済成長にも悪影響を与えます。また、安全で信頼できるデジタル社会実現の大きな阻害要因でもあり、その防止のためにソフトウェアメーカーが拠出する費用負担は決して小さくないのが実状です。

こうした状況の改善に向け、BSAはソフトウェアの著作権に関わる法整備支援を目的とした政策提言活動、ソフトウェア資産管理(SAM)に関するセミナー、および各種資料の配布を実施しています。BSAホームページ違法告発.comにおいて組織内の不正コピーに関する情報を発信し、ソフトウェアの適正な使用のための教育啓発活動を積極的に行っています。BSAは、著作権保有社(者)の権利保護、およびソフトウェアの正規利用社(者)保護のためにも、組織内の不正コピーに対して、引き続き法的手続きも視野に入れた積極的な活動を行ってまいります。

【組織内の不正コピーについて】
企業や学校、病院など複数のコンピュータでソフトウェアを使う組織内における不正コピーのことを指しています。現在日本でもっとも多く見られるソフトウェアの不正コピー形態でもあります。例えば、1台のコンピュータでのみ使用することが許諾されたソフトウェアのパッケージを入手して複数のコンピュータにインストールするような場合がこれに該当します。

【違法告発.comについて】
「違法告発.com」は、組織内の不正コピーの実態と情報提供の安全性等を広く訴求することを目的にしたマイクロサイトです。過去の通報案件をヒントに組織内における不正コピーの手口を読み切り漫画で紹介する「違法コピーのある風景」、BSA日本担当顧問が情報提供の安全性やポイントをお答えする「BSAへの情報提供が安心な4つの理由」、不正コピーの通報経験者へのアンケートを基に、通報から不正コピー使用状態の改善までの貴重な体験談まとめた「私が決断した理由」の、3つのコンテンツで構成されています。

【BSA | The Software Allianceについて】
BSA | The Software Alliance(BSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス)は、グローバル市場において世界のソフトウェア産業を牽引する業界団体です。BSAの加盟企業は世界中で最もイノベーティブな企業を中心に構成されており、経済の活性化とより良い現代社会を築くためのソフトウェア・ソリューションの創造に年間数千億円もの投資を行っています。世界各国の政府との意見交換、著作権をはじめとする知的財産権の保護ならびに教育啓発活動を通じて、BSAはデジタル社会の拡大とそれを推進する新たなテクノロジーへの信頼の構築に努めています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。

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