不正対策広報
BSAは、ソフトウェア・ライセンスのコンプライアンス改善には、不正ソフトウェアを使用した企業が直面する、重大な法的、財政的、業務的リスクに対する意識の向上が重要だと認識しています。BSAのグローバル不正対策広報プログラムは、エンドユーザー組織や一般大衆を対象に、正規ソフトウェアの価値と、知的財産保護の重要性について啓発する目的で設計されています。
2011 BSA世界ソフトウェア違法コピー調査によると、PCソフトウェアの不正コピー率は42%で推移しており、これは商業的価値に換算すると634億ドルに相当します。非正規ソフトウェアの使用は本質的に高いリスクを伴います。非正規ソフトウェアの使用は違法行為であるため、民事および刑事上の罰則が課せられる可能性があるだけでなく、消費者や企業がマルウェアやウイルスといったセキュリティの脅威にさらされることで、組織の効率悪化につながります。また、ソフトウェアの不正コピーは、テクノロジー企業が技術革新を行い、雇用を創出する能力を阻害するため、地域経済に打撃を与えるだけでなく、政府の税収も減ることになります。
BSAは、ソフトウェア業界における高い不正コピー率と、世界の文化的および法的な違いを考慮し、スタッフおよび32社のコミュニケーション・パートナーの経験を利用して、正規ソフトウェアの利点と非正規ソフトウェアに伴うリスクについての情報を提供しています。
BSAの不正対策広報の取り組みでは、4つのコア・メッセージに重点を置いて、非正規ソフトウェアのリスクおよび正規ソフトウェアの利点についてエンドユーザーへの啓発を行っています。
- セキュリティ・リスクの低減
偽造または不正ダウンロードしたソフトウェアにはマルウェアが含まれていることが多く、感染したユーザーが個人情報の盗難やデータの損失その他の非合法活動の被害を受ける可能性があります。 - ビジネス価値の啓発と促進
ソフトウェアは、あらゆる規模の組織にとって重要な戦略的資産であり、製品の製造やサービスの提供、社内業務、グローバル市場における効果的な事業活動に役立ちます。 - 法律の遵守
正規のソフトウェアを取得すると、合意した条件に基づきプログラムを使用できるライセンスを取得したことになります。ソフトウェアは、著作権法によって保護されています。 - 経済成長の促進
不正使用を減らすことで、イノベーションを促進し、経済成長を推進できます。このため、世界各国の政府はソフトウェアを含む知的財産を保護する必要があります。