BSAについて

BSAとBSA加盟企業について

BSA | The Software Alliance (BSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス)は、政府やグローバル市場において、世界のソフトウェア産業を代表する主唱者です。BSAの会員は世界で最もイノベーティブな企業で構成されており、経済を活性化させ、現代生活を向上させるソフトウェア・ソリューションを創造しています。

ワシントンDCに本部を置き、30カ国以上で活動するBSAは、正規ソフトウェアの使用を促進するコンプライアンス・プログラムを先導し、技術革新の推進とデジタル経済の成長を促す公共政策を提唱しています。

BSAの主な活動には、法制度および重要政策に関する政府への提言(ポリシーアジェンダ)と不正対策活動(不正対策アジェンダ)があり、日本では不正商品対策協議会(ACA)や一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)等の業界団体や関係官庁とも積極的に協力しています。

 

知的財産の保護とイノベーションの促進

著作権、特許、商標といった知的財産権は、クリエイティブな企業のための法的枠組みであり経済成長の基盤となるものです。また知的財産権は、世界最大の著作権産業である、商用ソフトウェアの開発に不可欠なものでもあります。

BSAは、知的財産権がグローバル経済と社会の全体で尊重されるため、政策立案者との連携や権利保護支援活動、さらに世界の公共教育イニシアチブの実施等に取り組んでいます。

  • 知的財産権の保護: BSAは世界中の政府と協力し、知的財産の保護が、クラウド・コンピューティングなどの新しいイノベーションに対応するよう尽力しています。
  • 不正対策:BSAは、約50カ国で活発な不正対策プログラムを実施しており、商用エンドユーザーライセンス侵害、偽造活動、インターネット上の不正取引に対しては、法的措置を取るBSAメンバー企業を支援することで、ソフトウェアの不正防止に協力しています。
  • 調査研究:BSAは、不正使用とその経済的影響に関して最も権威のある世界規模の研究成果を発表することで、問題の範囲を明らかにするとともに、国内および国際的な政策対応を形成できるよう支援しています。
  • 教育啓発:BSAは、ソフトウェアの不正な使用や取引に関連した害悪について消費者に情報を提供するほか、組織がより効果的にソフトウェア資産を管理できるよう支援するプログラムを提供しています。

 

市場開放と公正競争の確保

開かれた市場は経済の成長と繁栄に不可欠です。BSAは、貿易障壁の撤廃と、競争を歪めることでイノベーションを阻害する差別的な調達優遇の排除に向けて政府と協力してソフトウェア産業の市場機会を拡大します。

  • 成長への障壁の撤廃:BSAは政策立案者に対し、情報、専門家による分析、業界の見識を提供し、市場開放アジェンダを促進します。これらの取り組みは、世界で最も成長が著しいテクノロジー市場である一方で、不正使用が横行しているBRIC経済に対して特に重点を置いています。
  • テクノロジーの中立性促進:BSAは、国際的に認知された基準と、各政府間で偏りのないIT調達方針を促進することによって、テクノロジー間における公正な競争を奨励しています。
  • 新たなイノベーションの支援:BSAは世界中の政策立案者と協力し、クラウド・コンピューティングなどの新しいテクノロジーが広く利用される環境づくりに努めています。技術標準に関する協力に加え、この取り組みには知的財産保護の強化、国際的法律原則の調和、1つの企業や政府の管轄を超えたその他の課題への対応が含まれます。

 

テクノロジーに対する信用と信頼の構築

セキュリティとプライバシーは、ITに対する顧客、企業、政府の信用と信頼を支えています。BSAは、責任あるデータ管理を促進し、テクノロジー市場を変革するとともに社会に対して価値を生み出す新しいイノベーションの波を一つ一つ受け入れ、導入できるよう支援します。

  • 官民連携の推進:BSA加盟企業の専門知識と、官公庁との生産的な協力関係を生かして、BSAはナレッジセンターとして機能するほか、業界と政府の間の協力とコンセンサスの構築を促す役割を果たします。
  • 消費者の保護:クラウド・コンピューティングなどの新しいテクノロジーの出現を受け、BSAおよびBSA加盟企業はプライバシーとセキュリティの適切な基準を開発し、政策立案者や規制当局とその見識を共有します。
  • 政策ソリューションの提案:BSAは、サイバー犯罪を効果的に阻止および罰するための政策のほか、脅威の軽減、消費者への情報提供と保護、サイバー事件への対応に向けた政策を策定する際に、政府の指針となるグローバル・サイバーセキュリティ・フレームワークを開発しました。

 

不正使用対策、コンプライアンス・プログラム

ソフトウェアやその他の知的財産(IP)の盗用や不正使用は世界的に深刻な問題となっています。ソフトウェアの不正コピーは、テクノロジー企業が技術革新により雇用を創出する力を奪うだけでなく、各国のITサービス企業に損害を与え、政府の税収をむしばみ、サイバー犯罪とセキュリティ問題のリスクを高めます。

BSAは、特に世界の新興市場に注意を払いながら、地球規模での正規ソフトウェア市場を拡大するために尽力しています。その実現に向けて、BSAは以下の戦略を組み合わせて採用しています。

  • 捜査協力および権利保護支援:BSAは、毎年数千件ものソフトウェアの不正コピー疑惑についての通報を利用者、販売代理店、警察、加盟企業、関連団体から受け取っています。BSAはこれらの通報を調査し、必要に応じてソフトウェアの不正コピーを阻止するために民事訴訟を提起するBSA加盟企業に協力しています。特に悪質なケースについては、BSA加盟企業は警察当局に連絡し刑事訴追を求めます。
  • インターネットによる不正取引対策:BSAは最新のテクノロジーを使用して、オンライン・オークションサイト、ピアツーピア・サイト(P2P)、その他のインターネット・チャネル経由による不正ソフトウェアのインターネット取引を追跡調査しています。BSAは毎年、インターネットサービス・プロバイダーやウェブサイトの管理者に対し、不正ソフトウェアをサイトから削除するよう求める要求書を数千件発行しています。
  • ソフトウェア資産管理(SAM):BSAは、組織がコンプライアンス・リスクを削減し、投資収益率(ROI)を最大化する方法で、ソフトウェア管理に役立つツールおよびリソースを提供しています。BSA SAM Advantageは、国際標準化機構(ISO)が発行する世界的なSAM標準を、企業が継続的に採用しやすくするように支援する長期的な取り組みです。
  • 教育啓発:ソフトウェアの不正使用やそれが引き起こす関連リスクを防止するための最も効果的な方法の一つは、不正使用がもたらすマイナス面の影響についての理解を深めることです。BSAは、Webサイトや各種メディア、さらにコミュニティ等を通じた情報発信を通じてこれを実行しています。
BSAについて
 

BSA | The Software Alliance (BSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス)は、政府やグローバル市場において、世界のソフトウェア産業を代表する主唱者です。BSAの会員は世界で最もイノベーティブな企業で構成されており、経済を活性化させ、現代生活を向上させるソフトウェア・ソリューションを創造しています。

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メンバーシップ

BSAは、テクノロジーに根ざした業界として国際的に活動する唯一の団体で、世界十数カ国にオフィスとスタッフを配置し、積極的に活動しています。そのため、BSA加盟企業は、世界、地域、国単位で、不正使用対策およびポリシー・プログラムのメリットを享受することができます。

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