ニュース - 2014.02.04
BSA、クラウド環境でのソフトウェア資産管理(SAM)に関する最新の報告書を公開
~ 組織のクラウド活用を最大化させるための実用的な指針を網羅 ~
BSA | The Software Alliance(本部:米国ワシントンDC、以下BSA)は本日、クラウド環境でのソフトウェア資産管理(SAM)に実用的な指針を網羅した最新の報告書『Navigating The Cloud – ソフトウェア資産管理が以前に増して重要課題となる理由』を公開いたしました。
『Navigating The Cloud』では、IT部門が新しいクラウド環境にSAMプログラムを導入することで、クラウドコンピューティングソリューションのメリットを最大限に享受できるよう、実用的な指針を述べています。いわゆる“クラウドイネーブラー”としてSAMを行うことで、クラウド上でコンピューティングリソースを持つことのメリットやコスト削減を実感できる反面、適切なSAMがなされなければ十分な効果を得られないと指摘しています。
BSA法務顧問兼不正対策担当シニア・バイスプレジデントであるジョディ L. ケリーは、「この報告書から、クラウド導入によるメリットであるコストやリスクの削減を享受するには、適切なSAMが不可欠であることがわかります。組織のクラウド戦略において、その導入からソフトウェア資産のライフサイクル管理に至るまで、今後ますますSAMの重要性が増すでしょう」と述べています。
本報告書は、組織がクラウドコンピューティング環境でSAMを構築・運用する際に直面する課題とその解決に関わる実用的な重要ポイントとして、次の通り指摘しています。
- クラウドコンピューティングは、ライセンスコンプライアンスの懸念を払しょくするものではなく、むしろ新たな懸念事項を生み出すが、これらの課題は、SAMを効果的に実施することによって対処できる。
- SAMは、クラウドへ移行した組織あるいは従来のIT環境で運用している組織のいずれにおいても、同様に重要である。
- クラウド環境であってもSAMの目標は変わらないが、SAMの手法をクラウド環境に適合させる必要がある。
- SAMは、組織のクラウド戦略および導入計画において不可欠な要素である。
- クラウドへの移行を検討する際、従来型のソフトウェアライセンス契約によりライセンスコンプライアンスが保証されるものではないという点には、特に注意する必要がある。
- Software as a Service(SaaS)は、不正使用やシェルフウェアに関わる潜在的な課題をもたらす。
本報告書の全文は、http://bsa.or.jp/wp-content/uploads/NavigatingTheCloud_J.pdf からダウンロードいただけます。また、BSAによるSAM支援に関する詳しい情報は、http://bsa.or.jp/anti-piracy/bsa-sam-solutions/ をご覧ください。
【Navigating The Cloud 目次】
- エグゼクティブサマリー
- 重要ポイント
- クラウド テクノロジー入門
- クラウド展開モデル
- ソフトウェア資産管理(SAM)入門
- ソフトウェア資産管理(SAM)標準規格
- クラウドにおけるソフトウェア資産管理(SAM)の一般的な検討事項
- ソフトウェア資産管理(SAM) のクラウドへの適合
- Bring Your Own Device(BYOD)
- 規制およびデータセキュリティに関するコンプライアンスの円滑化
- クラウドイネーブラーとしてのソフトウェア資産管理(SAM)
- Software as a Service (SaaS)におけるSAMの検討事項
- ソフトウェア資産管理(SAM)と仮想化/プライベートクラウド
- ソフトウェア資産管理(SAM)とインフラストラクチャ/Platform as Service(PaaS)
【BSA | The Software Allianceについて】
BSA | The Software Alliance(BSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス)は、世界のソフトウェア産業を代表する業界団体です。世界をリードするBSA加盟企業は、経済の活性化とより良い現代社会を築くためのソフトウェア・ソリューションの創造に年間数千億円もの投資を行っています。世界各国の政府との意見交換、著作権をはじめとする知的財産権の保護ならびに育啓発活動を通じて、BSAはデジタル社会の拡大とそれを推進する新たなテクノロジーへの信頼の構築に努めています。詳しくは、日本のBSAウェブサイト、または、BSA本部のウェブサイト/英語をご覧ください。
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