ニュース - 2021.01.26

WTO交渉におけるデータ流通に関し、多分野にわたる産業が声明を発表
国際的なコンセンサスの高まりを反映

[ 2021年1 月 26 日 (現地時間) – ブリュッセル、シンガポール、ワシントン 発] BSA | The Software Alliance (BSA |ザ・ソフトウェア・アライアンス、本部:ワシントンDC、以下BSA)は本日、発表された「世界貿易機関(WTO)電子商取引交渉における越境データ移転とデータローカライゼーション規律に関する多分野産業からの声明」を歓迎します。本声明では、WTO交渉官に対し、途切れの無い、安全な情報の越境移転を促進する枠組みに合意するよう奨励しています。

「データ流通は、今日のグローバル経済の中核をなすものであり、あらゆる国や産業分野の経済機会を支えています」とBSAのプレジデント兼CEO、ビクトリア・エスピネル(Victoria Espinel)は述べています。「今日のリモート環境において、我々の仕事、健康、教育、そして幸福は、かつてないほどデジタルな接続性とデータ流通に依存しています。我々は各国政府に対し、途切れの無い、安全な情報の越境移転を支える、WTOにおけるコミットメントを交渉するよう強く求めます」。

BSAとInternational Chamber of Commerce(国際商業会議所、以下、ICC)が共同で主導したこの多業種間の声明は、六大陸で活動する75以上の団体からの統一的な支持を反映しています。署名団体は、現在進行中の電子商取引交渉に参加している86の WTO 加盟国に対し、データ流通のルールに関し、以下の合意をするよう求めています。

– 不必要または差別的なデータローカライゼーションの義務化やデータ移転制限の禁止
– あらゆる経済分野におけるルールの適用
– 様々な法的枠組み間における、透明性と相互運用性の原則の反映
– すべての国々に対し、個人情報を保護する法的枠組みを採用または維持することを要求

「COVID-19(新型コロナウィルス感染症)により、電子商取引が我々の生活においてなくてはならない役割を果たしていることが明確になりました。本日までの進捗に関し、交渉参加したWTO加盟国を称賛します」とICCの事務総長であるジョン・デントン(John W.H. Denton Ao)は述べています。「とはいえ、我々は安堵しているわけにはいきません。国境を越えたデータ流通に関する明確なルール策定は、このイニシアティブの成功に不可欠であり、このグローバルで広範な署名団体の連合により、交渉官が本課題に重点的に取り組むことを期待しています」。

声明全文はこちらから。原文 参考和訳

 

【BSA | The Software Allianceについて】
BSA | The Software Alliance (BSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス)は、政府やグローバル市場において、世界のソフトウェア産業を代表する主唱者です。BSAの会員は世界で最もイノベーティブな企業で構成されており、経済を活性化させ、現代生活を向上させるソフトウェア・ソリューションを創造しています。ワシントンDCに本部を置き、30カ国以上で活動するBSAは、正規ソフトウェアの使用を促進するコンプライアンス・プログラムを先導し、技術革新の推進とデジタル経済の成長を促す公共政策を提唱しています。

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