リリース記事

■2010/4/26
BSA、違法コピーの影響によるアジアのソフトウェア企業の窮状を
ビデオで公開
〜 2009年の違法コピー率と損害額は5月11日の発表が決定 〜

安全で信頼できるデジタル社会の実現を推進するビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は、世界知的所有権(IP)の日である本日、違法コピーによる被害状況が深刻なアジア各国のソフトウェア企業がその窮状を伝えるビデオを制作し、動画共有サイト「YouTube」にて公開いたしました。(http://www.youtube.com/watch?v=01sFgpahyY8z)各企業はビデオ内で、これらの問題解決にはアジア各国の政府レベルでの違法コピー取締り強化と、関連法規の早急な整備が必要であると訴えています。

「世界知的所有権の日」は、日常生活における知的所有権の重要性について認識を向上させることを目的に、世界知的所有権機関(WIPO)が2000年に制定したもので、BSAは著作権への意識が高まるこの日に合わせてビデオの公開を行いました。

「アジアのソフトウェア起業家:希望と挑戦(Asia's Software Entrepreneurs: Hopes and Challenges)」と題されたこのビデオでは、タイの辞書ソフトウェア企業の代表が、販売網を世界中に持つ多国籍企業に比べ市場が国内のみに限定される現地中小企業のほうがはるかに違法コピーの影響が大きいことを指摘するなど、タイ、インド、台湾、ベトナム、マレーシア、インドネシアの6カ国のBSAアジアリージョナルメンバー企業計6社が健全な現地の市場形成および雇用創出に与える違法コピーの悪影響について語っています。

BSA日本担当事務局長の松尾早苗はビデオ公開に際し、「ソフトウェアの違法コピー率を国家レベルで低下させるためには政府の理解と協力が欠かせません。アジア各国での著作権を取り巻く法環境の整備と意識向上が進むことを願うとともに、日本国内のソフトウェア市場の健全化に向け引き続き努力をしていきたいと思います」とコメントしています。

BSAでは毎年5月に、民間調査会社のIDCとともに世界各国におけるソフトウェアの違法コピーによる損害状況をまとめた「世界ソフトウェア違法コピー調査」を世界で発表していますが、今年の発表は5月11日(火)に行われることが決定いたしました。世界で2番目に低い違法コピー率21%を記録しながらも、約14.95億ドル(約1700億円*)という世界ワースト10の損害額であった昨年の結果から、どのように変化したかが注目されます。

なお、次の7社が新たにBSAメンバーに加盟しています。

ワールドワイドメンバー

アジア太平洋地域リージョナルメンバー

ローカルメンバー

準メンバー

BSAについて

ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は、世界80カ所以上の国や地域でビジネスソフトウェア業界の継続的な成長と、安全で信頼できるデジタル社会の実現を目指して、政策提言・教育啓発・権利保護支援などの活動を展開している非営利団体です。BSAは急成長を遂げるビジネスソフトウェア 業界をリードする企業で構成されています。1988年の米国での設立以来、常に政府や国際市場に先駆け、世界のビジネスソフトウェア業界とそのハードウェア・パートナーの声を代表する組織として活動をつづけ、教育啓発、および著作権保護、サイバーセキュリティー、貿易、電子商取引を促進する政策的イニシアチブを通して技術革新の促進に努めています。BSAメンバーはアドビシステムズ, アジレント・テクノロジー, アルティウム, アップル, AquaFold, ARM, Arphic Technology, オートデスク, Autoform, AVEVA, ベントレー・システムズ, CNC/Mastercam, コーレル, ダッソー・システムズ・ソリッドワークス・コーポレーション, エンバカデロ・テクノロジーズ, Frontline PCB Solutions- An Orbotech Valor Company, マイクロソフト, Minitab, NedGraphics, Parametric Technology Corporation, Progress,クエスト・ソフトウェア, Scalable Software, シーメンスサイベース, シマンテック, テクラおよびマスワークスで構成されています。詳しくは、BSA日本ウェブサイトwww.bsa.or.jpまたは、BSA米国本部ウェブサイトwww.bsa.org/usa/(英語)をご覧ください。

アジアリージョナルメンバー, ローカルメンバー そして 準メンバーは、Andal Software (インドネシア), Ansoft (台湾), Astro-Vision Futuretech (インド), Bamboomedia (インドネシア), BKIS (ベトナム), Businessoft (インドネシア), Cadence (台湾), College Inti Pratama (インドネシア), Esteem Innovation (マレーシア), Intelix Global Crossing (インドネシア), Inventec (台湾), Lac Viet (ベトナム), Layton Technology (オーストラリア), Mentor Graphics (中国, 台湾), Mitrais (インドネシア), National Instruments (台湾), NedGraphics (インド), Pesona Edukasi (インドネシア), Pitney Bowes Software India (インド), SAP Taiwan Co. Ltd. (台湾), Software Industry Information Center (香港), Syscom (台湾), UBS Corporation (マレーシア) and Zahir Software (インドネシア).