■2009/1/29
BSA、組織内違法コピーの実態と通報体験談を掲載した情報サイト
「違法告発.com(145982(イホウコクハツ).com)」を1月29日に公開
安全で信頼できるデジタル社会の実現を推進するビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は、組織内違法コピーの実態と過去の通報経験者の体験談などをまとめた情報サイト「違法告発.com(http://145982.com)」を本日より公開したと発表しました。
近年、BSAが開設している組織内違法コピーに関する情報提供窓口への通報は増加傾向にあり、2003年に178件であった情報提供数が2008年には約3倍の544件と過去最多を記録しました。これは、違法コピーの利用を強要または放置している経営側と、『適法な環境で仕事をしたい』『違法行為には荷担したくない』と考える従業員との間でコンプライアンス意識のギャップが拡大しているためと考えられます。しかし、実際に通報するのは一握りの人であり、大半は「違法コピーって何だろう」「通報したら会社は変わるかな」といった疑問を持ったり、「通報で職場を追われるのではないか」「通報が本当に会社の将来のためになるのか」といった不安を抱くだけで通報には至らず、違法コピーの利用を強いられているのが現状です。
本日公開した「違法告発.com」は、本年の権利保護支援活動の基本方針である「情報提供窓口とその安全性の認知拡大および悪質なネット販売の取締り強化」に沿って実施されるもので、組織内違法コピーの実態と情報提供の安全性等を広く訴求することを目的に、下記3つの主要コンテンツで構成された情報サイトです。
主要コンテンツ1「違法コピーのある風景」
BSAに通報された案件をヒントに、組織内違法コピーがどのように行われているかを読み切り漫画で紹介したコンテンツ
主要コンテンツ2「BSAへの情報提供が安心な4つの理由」
BSAの日本担当顧問が、「なぜBSAに情報提供してもらっても安心か?」を4つのポイントでお答えするコンテンツ
主要コンテンツ3「私が決断した理由」 ※近日公開予定
BSAへの通報経験者へのアンケートをベースに、通報から違法コピー状態の改善までの間の貴重な体験をまとめたコンテンツ
BSAでは、「違法告発.com」の開設および「情報提供窓口」の運営を通じて、メンバー企業の権利行使の支援のみならず、正規ユーザーの保護、違法コピーの利用を強いられている方々の環境改善を支援してまいります。
違法告発.comのTOP画面(145982.com)
BSA情報提供窓口(日本)への通報件数推移
(フリーダイヤル、Eメール、Web)
BSAについて
ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は、世界80カ所以上の国や地域でビジネスソフトウェア業界の継続的な成長と、安全で信頼できるデジタル社会の実現を目指して、政策提言・教育啓発・権利保護支援などの活動を展開している非営利団体です。BSAは急成長を遂げるビジネスソフトウェア 業界をリードする企業で構成されています。1988年の米国での設立以来、常に政府や国際市場に先駆け、世界のビジネスソフトウェア業界とそのハードウェア・パートナーの声を代表する組織として活動をつづけ、教育啓発、および著作権保護、サイバーセキュリティー、貿易、電子商取引を促進する政策的イニシアチブを通して技術革新の促進に努めています。 BSAワールドワイド・メンバーにはアドビ システムズ, アップル, オートデスク, ベントレー・システムズ, CNC Software/Mastercam, コーレル, サイバーリンク, Dassault Systemes SolidWorks Corporation, Embarcadero, マカフィー, マイクロソフト, Minitab, NedGraphics, PTC, クォーク, クエスト・ソフトウェア, ロゼッタストーン, シーメンス, サイベース, シマンテックおよびThe MathWorks が加盟し活動を行なっています。また、アジア太平洋地域ではアジレント・テクノロジー, アルティウム, Frontline PCB Solutions- An Orbotech Valor Company, Mindjet, SPSS, テクラ およびトレンドマイクロ がそれぞれ活動に参加しています。詳しくは、BSA日本ウェブサイトwww.bsa.or.jpまたは、BSA米国本部ウェブサイトwww.bsa.org/usa/(英語)をご覧ください。