■2007/07/02
BSA、改正著作権法の施行を歓迎
ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は、2007年7月1日に施行された著作権侵害等にかかる罰則の強化を含む改正著作権法を歓迎します。
著作権侵害行為は、窃盗罪や詐欺罪の刑事罰を上回る厳罰化
今回の改正著作権法では、著作権侵害行為に対して、従来の5年以下の懲役または500万円以下の罰金または併科から、窃盗罪や詐欺罪の刑事罰を上回る、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金または併科へと厳罰化されています。また、法人への罰金の上限も1億5,000万円から3億円に引き上げられるなど、全般的に大幅な保護強化が図られています。
技術革新で利便性増す反面、権利侵害の機会と規模は増大
昨今のデジタル化・ネットワーク化の急速な発展は、ビジネスの生産性やライフスタイルにおける利便性を飛躍的に高めた反面、著作物の大量かつ高品質なコピーの作成や流通を容易にするなどの問題ももたらしました。
ソフトウェア業界においては、日本国内における2006年の違法コピーによるソフトウェアの損害額は約17.8億ドル(約2,140億円*)で世界ワースト5位というBSAの調査結果が示す通り、その権利侵害の機会と規模は増大しているのが現状です。
改正著作権法の施行による強い抑止力に期待、侵害し得とならない社会へ
こうした中、BSAはこれまでも、革新的なソフトウェアを開発する上で重要なインセンティブとなる著作権保護を目的に、関係省庁・団体、およびBSAメンバーと連携しての教育・啓発活動、著作権法の罰則強化に向けての政策提言活動、さらに権利保護支援活動を積極的に進めておりました。BSAでは、今回の改正著作権法の施行が著作権侵害行為の強力な抑止力となることに大きな期待を寄せるとともに、今後も引き続き、互いの著作権を尊重し合い、決して“侵害し得”とならない社会作りに貢献してまいります。
*為替レートは1USD=120円で計算
BSAについて
ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は、世界80カ所以上の国や地域でビジネスソフトウェア業界の継続的な成長と、安全で信頼できるデジタル社会の実現を目指して、政策提言・教育啓発・権利保護支援などの活動を展開している非営利団体です。BSAは急成長を遂げるビジネスソフトウェア 業界をリードする企業で構成されています。1988年の米国での設立以来、常に政府や国際市場に先駆け、世界のビジネスソフトウェア業界とそのハードウェア・パートナーの声を代表する組織として活動をつづけています。BSAのメンバーにはアドビシステムズ, アルティウム, アップル, オートデスク, アビッドテクノロジー, BEAシステムズ, ベントレー・システムズ, ボーランド, Breault Research Organization, CA, ケイデンス・デザイン・システムズ, シスコシステムズ, CNC Software/Mastercam, デル, EMC, エントラスト, Frontline PCB Solutions- An Orbotech Valor Company, HP, IBM, インテル, アイナステクノロジー, マカフィー, マイクロソフト, Minitab, Monotype Imaging, PTC, SAP, ソリッドワークス, サイベース, シマンテック, シノプシス, テクラ, The MathWorks, トレンドマイクロ および UGS が加盟し活動を行なっています。詳しくは、BSA日本ウェブサイトwww.bsa.or.jpまたは、BSA米国本部ウェブサイトwww.bsa.org/usa/(英語)をご覧ください。