■2007/4/27
BSA、世界知的所有権の日を祝賀

ビジネス ソフトウェア アライアンス（BSA）は、26日（ワシントンD.C.現地時間）、国際社会と共に2007年世界知的所有権の日を祝賀しました。この世界知的所有権の日は、WIPO（世界知的所有権機関）によって制定され、創造性と知的財産権保護との重要な関連性を伝えることを目的としています。

BSA会長兼CEOのロバート・ハリマン（Robert Holleyman）は「BSAおよびBSAメンバーは、強力なメッセージを発信して創造性と知的財産権保護との重要な関連性について認識を向上させるという目標を何百万社の企業および各国の政府と共有しています。コンピュータソフトウェアなどの創作的な著作物に対する保護強化は、今日の世界市場における革新と創造性の促進に不可欠な活動です」と述べています。

創造性と知的財産権保護との重要な関連性に関する学生への啓発活動の一環として、BSAでは知的財産を尊重することの重要性を強調する国際的な教育プログラムを開発してきました。これらのプログラムでは、学生たちに正規ソフトウェアのみを使用することを奨励し、違法なソフトウェアの使用に伴うリスクについても説明しています。

BSAの小学生向け青少年教育プログラムでは、カリキュラムに加えて、両親、教師、子供向けのその他の無料ツールおよび資料も提供されています。これらは、www.cybertreehouse.comから無料でダウンロードできます。BSAが米国で実施している中学生以上向けの教育プログラム「Define the Line」（www.definetheline.com）では、ファクトシート、調査結果、その他の情報を提示し、ソフトウェアを合法的に使用し、善良なサイバー市民であることの重要性を強調しています。

BSAが青少年向け教育に関して欧州、中東、アフリカで行っている活動としては、インターネット上での責任ある行動を促すアイルランドでの「Net Respect」（www.netrespect.ie）、イタリアにおける他の業界団体と合同スクールプログラム(www.controlapirateria.org)、ドイツの大学生向けの「研究助成金」などがあります。アジアでは、インターネットの安全かつ責任ある利用法についてコンピュータ利用者（特に青少年）を啓蒙する「Right Click」キャンペーンを開始しました。「Right Click」プログラムに関する詳細は、中国、香港、インド、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの各国BSAウェブサイトでご覧いただけます。

ソフトウェアの違法コピーは、消費者および経済の全体に直接影響を及ぼします。昨年発表されたIDCの調査によると、世界のコンピュータにインストールされているソフトウェアの36%が違法にコピーされたものであり、国際経済に対する損害額は290億ドル近くに達しています。違法コピー率を低下させることによって、雇用の創出、世界全体としての成長拡大などの経済効果をさらにもたらすことができます。BSAがIDCに委託した調査によると、全世界における違法コピー率を今後4年間に10%削減できれば、240万人の新規雇用を創出できます。また、世界経済は4,000億ドル成長し、税収は670億ドル増加すると試算されています。アジアにおける違法コピー率を同期間で同様に10%削減できれば、200万人の新規雇用を創出し、1,350億ドルの経済成長、ローカルベンダへの1,060億ドルの収入、およびアジアへの130億ドル超の税収がもたらされます。

「本日、世界各国においてBSAと同様の取り組みを行っている皆様の努力に敬意を払い、BSAも皆様と共に、将来の技術革新、成長、達成のための可能性を保護して参ります。BSAは、各国政府の協力のもと、強固な知的財産権および無限の革新の可能性が尊重されるデジタル社会へ次世代の発明家や起業家を導いていきたいと考えています」とハリマンは述べています。