■2002/11/25
BSA、違法コピー撲滅に向けた交通広告キャンペーンに
アルピニスト野口 健氏を起用
-日本人の行動に対する責任やモラルに訴えるメッセージを共同で発信-
コンピュータソフトウェアの権利保護を目的とした非営利団体、ビジネス ソフトウェア アライアンス(Business Software Alliance、以下 BSA、本部:米国ワシントンD.C.、プレジデント:ロバート・W・ハリマン)は、11月25日から1ヶ月間、全国の5都市(北海道、東京、名古屋、大阪、福岡)において、組織内違法コピーに対する一般消費者の理解促進を目的として違法コピー撲滅キャンペーンを展開します。それにともない広告のキャラクターとしてアルピニストの野口 健氏との相互支援を行います。
野口健氏は、2000年からエベレスト清掃登山を開始し、以来、エベレストや富士山に訪れる登山隊が捨てたごみを回収するなど、環境保護を目指して世界中で活動をしています。今回、BSAが展開中の違法コピー撲滅キャンペーンと野口氏が展開する清掃登山活動や講演が、「日本人のモラル向上を訴える」という点、世界規模で活動しているという点が共通していることから、この広告での協力が決まりました。またBSAはエベレスト清掃登山を続ける野口氏の活動を支援していきます。
BSAでは、野口氏の写真とメッセージによる広告を雑誌、交通広告、BSAのウェッブなど、さまざまな媒体を利用して掲載していきます。BSAの日本担当顧問弁護士である石原修氏は、「組織内違法コピーは、社内のパソコンやネットワークなど、密室で行われるため、著作権侵害を発見、解決するには企業や組織で現に仕事をし、または仕事をされていた方々の情報そして調査への協力が非常に重要です。コンピュータは仕事場のみならず、学校や家庭に広く普及しています。BSAは、違法コピー撲滅キャンペーンを展開するに当たり、これまでよりも多くの方々へメッセージを発信し、活動への理解を促す必要があると考えました。今回、清掃登山活動に多くの賛同・支援を得ている野口健氏と共同でこのキャンペーンを効果のあるものにしたいと思います。」と述べています。
過去数年にわたり日本の違法コピー率は徐々に低下してきましたが、2000年と2001年の日本における違法コピー率は37%1で、1999年の31%から拡大しています。2001年1年間の違法コピー被害額は、世界で2番目に高い、17.2億ドルで2000年の16.6億ドルからさらに増加しました。 BSAではこのような事態を深刻に受け止め、企業経営者、組織内のコンピュータ管理者およびエンドユーザーを対象とした組織内違法コピーの撲滅・防止ならびに著作権保護活動を展開しています。
野口 健(のぐち けん)氏について
野口健氏は、1999年、世界最高峰のエベレストの登頂に成功し、当時の7大陸世界最高峰最年少記録を達成。その際、エベレストに残された登山峰のごみの多さを指摘され、彼はエベレストの清掃登山を決意。以来、富士山清掃や高所登山に欠かすことのできないシェルパに保障制度などを提案する「シェルパ基金」の立ち上げなど精力的な活動を続けるとともに、子供たちへの環境教育にも取り組んでいます。
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