■2001/02/13
BSAとACCSによるソフトウェア違法コピー撲滅キャンペーン第4弾
2月13日から開始
-幅広いコンピュータユーザーにむけて、違法コピー防止をテレビコマーシャル、雑誌広告やポスターなどを通じて呼びかけ-
コンピュータソフトウェアの権利保護を目的とした非営利団体、ビジネス ソフトウェア アライアンス(Business Software Alliance、以下 BSA、本部:米国ワシントンD.C.、会長:ロバート・W・ハリマン)および社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(以下 ACCS、本部:東京都文京区、理事長:辻本憲三)は、コンピュータソフトウェアの違法コピー撲滅を呼びかける共同広告キャンペーン第4弾を2月13日から開始します。
今回の共同広告キャンペーンのテーマは、オフィスや家庭におけるコンピュータソフトウェアの不正使用の違法性を訴えることでユーザーの違法コピーにたいする認知を高めることです。学生をはじめ、オフィスや家庭でコンピュータを利用している幅広いコンピュータユーザーに対し、「違法コピーは犯罪」であることをアピールするため、新聞、雑誌のほか、テレビコマーシャル、全国各地のソフトウェア販売店でのポスターやPOPの展示を連動させ展開していきます。
また、昨年のキャンペーンでテレビコマーシャルのメインキャラクターとして起用した藤子不二雄氏のアニメ「笑ゥせぇるすまん」の主人公「喪黒福造」を、今回は、テレビコマーシャルだけに限らず、新聞・雑誌広告、ポスターにも起用しています。テレビコマーシャルでは、会社のソフトウェアを自宅で使用するために、上司が部下に対して、ソフトウェアの不正コピーを依頼し、部下が不正に複製したCD−ROMを上司に渡しているシーンに対して、「喪黒福造」が「違法コピーは犯罪です。」と指摘し、ソフトウェアの違法コピーへの認知を喚起します。
さらに新聞・雑誌広告では、オフィスや家庭で違法コピーの起こりうる具体例(ソフトウェアを貸し借りして不正にコピーする、会社のソフトウェアを自宅に持ち帰り自分のパソコンに不正にインストールする、インターネットやパソコン通信を利用してソフトを違法に流通させる、組識で購入したソフトウェアの許諾数以上にインストールする)を提示することで、幅広いユーザー層に具体的にわかりやすく違法行為への注意を促します。
BSAおよびACCSによれば、両団体が設置しているホットラインへの企業内違法コピーに関する通報の大部分は、企業や組識の従業員によるものです。通報者は、自分の属する組織で起きている、コピーされたソフトウェアの使用などの違法で倫理に反する行動に対して解決を強く望んでいます。BSAおよびACCSは、このようなキャンペーンを通じて、コンピュータソフトウェアの無許諾複製の違法性を訴えるとともに職場での違法行為を防止し、違法コピーと気づかずにソフトウェアの貸し借りによる違法コピーを行っている個人ユーザーに対しても注意を促すことを目指しています。
著作権保護団体の積極的な活動とソフトウェアユーザーの意識の向上により、日本の違法コピー率は徐々に低下しています。1999年の日本における違法コピー率は31%(1) で、アジア地域では最も低いですが、世界の先進諸国の中では高い数字です。BSAおよびACCSでは、多くの改善の余地があると考えており、今後も違法コピーの撲滅と著作権保護の推進に向け、引き続き教育・啓発活動を積極的に展開していきます。
BSA は、エンドユーザー向けにソフトウェアの著作権保護と効率的管理への理解を深めるための活動を行っています。監査ツールの配布、著作権教育の支援活動などのほか、各種公的機関、業界団体との連携による活動を日本を含む全世界で展開しています。BSAは、アドビ システムズ、アップル、アタッチメイト、オートデスク、ベントレー・システムズ、インプライズ、マクロメディア、マイクロソフト、ネットワーク・アソシエイツ、ノベル、シマンテックなど大手ビジネスソフトウェア会社が組織する非営利団体です。世界65カ所以上の国や地域でソフトウェアの権利保護活動を展開し、ソフトウェア産業の発展に貢献しています。日本においては、株式会社ジャストシステムが権利執行活動に協力しているほか、ACCSとも教育・啓発活動で連携しています。BSAは、違法コピーホットライン(0120-79-1451 <なくそう、違法行為>)と電子メール(hotline@bsa.or.jp)で違法コピーの通報を受付けています。BSAに関する情報はホームページ(http//www.bsa.or.jp)に掲載されています。
ACCS は、コンピュータソフトウェアをはじめとしたデジタル著作物の著作権者の権利を保護するとともに、著作権思想の普及活動を行い、コンピュータ社会における文化の発展に寄与することを目的として、1985年に設立されました。ACCSは、調査研究事業のほか、違法コピー防止のための啓発活動、コンピュータソフトウェアの著作権に関する書籍の出版事業を行っており、「情報モラル」としての著作権保護について、学校、教育委員会等へ数多く講師派遣をしています。夏休みには「小学生のための著作権セミナー」も開設しています。また、著作権侵害などの違法行為の実態調査をおこない、必要に応じて適正な法的措置を行っています。会員には、日本国内外のソフトウェアメーカーなど、205社が参加しています。ACCSに関する情報は、ACCSのホームページ(http://www.accsjp.or.jp)に掲載されています。また、ACCSホームページおよびACCSパイラシーホットライン(0120-765-175)にて、コンピュータソフトウェアの不正使用に関する通報を受付けています。
* 記載の社名および製品名は、各会社の商標または登録商標です。
(1)BSAとSIIA(Software & Information Industry Association)の委託によってIPR(International Planning and Research)が調査した1999年1-12月における違法コピー率。
BSA、ACCSによるソフトウェアの違法コピー撲滅キャンペーン第四弾 概要
目的: | ソフトウェアの違法コピーに対する認知度の向上 |
訴求対象: | 学生、会社員を中心とした個人ユーザー |
実施期間: | 2001年2月13日(火)〜8月12日(火) |
1) 新聞・雑誌での広告展開 | |
内容: | 「コンピュータソフトの違法コピーは犯罪です!」のコピーの側で「笑ゥせぇるすまん」のメインキャラクター「喪黒福造」がこちらを指差しながら「『ちょっとくらい、いいかと思って』ではすまされませんよ。」と読み手に注意をあたえる。違法コピーを可能性がある4つの具体例を示し、ソフトウェアの正しい使い方への注意を喚起 |
2) テレビコマーシャル | |
内容: | 会社のソフトウェアを自宅で使用するために、上司が部下に対して、ソフトウェアの不正コピーを依頼し、部下が不正に複製したCD−ROMを上司に渡しているシーンに対して、藤子不二雄氏のアニメ「笑ゥせぇるすまん」のメインキャラクター「喪黒福造」が「違法コピーは犯罪です。」と指摘、具体的事例を通じてソフトウェアの違法コピーへの認知を喚起 |
放映時間帯: | 放映期間中のおもに平日の夜間および土日 |
放映エリア: | 北海道、関東、関西、中京、福岡、広島地区を含む都市圏 |
3) 販売店での連動キャンペーン | |
内容: | 2月13日(火)〜8月12日(火)の期間中、全国各地のソフトウェア販売店において、テレビコマーシャルと連動したポスターとPOPによる違法コピー撲滅キャンペーンもあわせて実施 |