リリース記事

■2006/04/05
米国外で初めてのBSA年次総会を北京にて開催
- 国内外ソフトウェア企業の提携によって、技術革新の喚起へ -

ビジネス ソフトウェア アライアンス(本部:米国ワシントンDC、会長兼CEO:ロバート・ハリマン、以下BSA)は本日、米国外で初めての年次総会を北京で開催しました。 BSAメンバー企業のトップ経営陣が北京嘉里中心飯店に集い、2日間にわたる会議の幕が開かれました。本総会では、本年度の当組織の活動予定と戦略を策定する予定です。

ロバート・ハリマンBSA会長兼CEOは、「BSAメンバー企業の中国への関心の高さを反映し、本年の年次総会開催地を北京に決定しました。我々は中国政府や中国国内のIT産業界と協力して、ハイテク産業の継続的な成長とさらなる技術革新の活性化に取り組んでいきます」と述べました。

拡大する中国との提携

中国が世界中の注目を集めている大きな理由として、急速な経済成長が挙げられます。中でも急成長を遂げているソフトウェア部門が、中国の今後の発展の強力な牽引役を担っていくことが期待されています。このため、BSAメンバー企業は中国への投資を増やし続けており、特に研究開発分野での投資が顕著となっています。

BSAでは、中国国内のソフトウェア産業発展への長期的な協力の一環として、世界有数のリサーチ会社であるIDCに委託して、中国経済の成長に対する、ソフトウェア・ITサービス産業の貢献度を測定する調査を行いました。

本日発表されたこのリポートによると、ソフトウェア・ITサービス産業のこれまでの成長は、海外企業と国内企業の共同努力の賜物であることが明らかになっています。またIT部門は、中国経済の成長に対しての重要度を拡大しています。1989年のGDP成長に対するIT部門の貢献率が2%だったのに対し、 IT部門の重要度は500%増加し、2005年にはGDP成長の約10%を占めています。さらに中国におけるIT関連支出についても、2005年は12%の伸びを示しています。

2006年末までに中国が世界第4位の経済力を持つことが予測されていますが、本レポートでは問題点がまだ残っていることも明らかになっています。ほかの経済大国に比べ、GDPに対する中国のIT関連支出率は低く、経済成長の継続には、GDP成長を上回るペースでITへの投資を継続する必要があります。

さらに、中国における新たな雇用、税収、投資を拡大するためには、海外企業と国内企業との継続的な協力と提携が不可欠となります。

IDCの推算によると、海外サプライヤが1ドルの収益を上げるごとに、国内・海外双方のプラットフォーム向けに中国国内で開発したソフトウェア・ITサービスによって、国内サプライヤは少なくとも2ドル50セントの収益を上げています。さらに、2003年から2006年にかけて創出されたソフトウェア関連の500,000人分の新規雇用は、国内サプライヤと海外サプライヤによるものが半数ずつとなっています。また、ソフトウェア関連の雇用は、国内サプライヤが年間約20%、海外サプライヤが17%の割合で増加しています。

温家宝首相が最近、中国における知的財産の重要性について言及したスピーチを引用して、ハリマンBSA会長兼CEOは次のように述べました。「知的財産権の保護と中国国内の技術革新推進との連携に関して、温首相が最近発表されたコメントをここで再度申し上げると、知的財産権の保護とは、労力、知識、才能、創造を尊重することです。そしてこれらの尊重によって、国内の技術革新の促進につながります。さらなる技術革新の推進に取り組むBSAおよびBSAメンバー企業としては、知的財産権の促進に対する温首相の理解と関与に対して、感謝の意を表します。」

最後に、ハリマンBSA会長兼CEOは次のように強調しました。「我々は、中国政府、中国ソフトウェア産業団体、中国ソフトウェア産業界との連携を深めていく所存です。さらにこれらの主要な共同努力によって、ソフトウェア・ITサービス産業の拡大が加速し、さらには中国経済へ一層の貢献を果たしていくことを期待しています。」

BSAについて

ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は、世界80カ所以上の国や地域でビジネスソフトウェア業界の継続的な成長と、安全で信頼できるデジタル社会の実現を目指して、政策提言・教育啓発・権利保護支援などの活動を展開している非営利団体です。BSAは急成長を遂げるビジネスソフトウェア 業界をリードする企業で構成されています。1988年の米国での設立以来、常に政府や国際市場に先駆け、世界のビジネスソフトウェア業界とそのハードウェア・パートナーの声を代表する組織として活動をつづけています。BSAワールドワイド・メンバーにはアドビシステムズ,アップル, オートデスク, アビッドテクノロジー, BEAシステムズ, ベントレー・システムズ, ボーランド, CA, ケイデンス・デザイン・システムズ, シスコシステムズ, CNC Software/Mastercam, デル, エントラスト, Frontline PCB Solutions- An Orbotech Valor Company, HP, IBM, インテル, アイナステクノロジー, マカフィー, マイクロソフト, Minitab, Monotype Imaging, PTC, RSAセキュリティ, SAP, ソリッドワークス, サイベース, シマンテック, シノプシス, テクラ, The MathWorks, トレンドマイクロ および UGS が加盟し活動を行なっています。詳しくは、BSA日本ウェブサイトwww.bsa.or.jpまたは、BSA米国本部ウェブサイトwww.bsa.org/usa/(英語)をご覧ください。